腐った食べ物と家に帰ってこない父親は早く捨てろ

なんとまぁ的を得た題名だろうか。

要らないものは早く捨てろという事だ。腐った食べ物なんぞさっさと捨てないでどうする。腐敗臭が立ち込め虫は寄ってくる、害でしかない、そう、帰ってこない父親もそれ同等である。もし家にそんな奴いたらとっとと捨てちまえよな、これもおねぇさんとの約束だ。必ず守れ。じゃねぇとお前将来棒にふるぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔から両親の仲が悪かった。本当に些細なきっかけで喧嘩をしていた。実にくだらない理由から「そんなことある?これドラマ?」と疑うほどの大きな理由まで様々であったが夫婦喧嘩と言うものがワタシ人生における大きなトラウマを作った事に変わりない。

 

 

 

 

 

父親は怒ると何をするか分からない暴力的な男だった。例え自分が悪くても都合が悪くなれば暴力と鹿児島訛りの暴言で母親を捩じ伏せた。母親の悲鳴で深夜に起きることはよくあったし、喧嘩を止めるのがワタシの大きな役割であった。これはずっと小さな頃からやっていた。なんとまぁ可哀想な子供だろう。いっそ誰かに殺して欲しかった。タイムスリップできるなら胎児のワタシ、そう、自我も恐怖も何も知らない人の形すらしていないワタシを現在のワタシの親指と人差し指の腹で掬い取り、そしてすり潰すように胎児を殺すだろう。これが最高の最適解である。

 

 

 

 

 

 

中学1年の終わり頃から両親の不仲は加速していき中学2年の夏頃には父親は家に帰らなくなっていった。まぁべつにどうでもよかった。てか「このまま帰ってこないでくれ」と思っていた。下手に帰ってこられてまた喧嘩されると困るし。そんなことを呑気に考えていたワタシだったが現実は恐ろしい程に目も当てられないような惨状となっていっていることに気づいていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、「実録警察密着24時」

お楽しみに!