問診と自傷親バレ

1人で入った診察室での問診は「お掛けください」という主治医の素敵な笑顔で始まった。

 

 

「じゃあまず〜…なんでここに来ようと思ったんですか?」

 

 

これが最初の質問だった。ワタシは堰を切ったように言葉を発し出した。

早く死にたい、人生がいやだ、そう思うのは過去の辛い体験からきている、眠れない、悪夢を見る、消えてしまいたい、でもきっとこんなことを思うのは自分だけで、普通の人間は日々をこんなにしんどく生きていない。薬でなんとかなるなら…とおもって…その他諸々。

 

主治医は時々質問を交えながら真剣に話を聞いてくれた。

 

 

 

リスカとか…してる?」

 

 

核心を突く、とはこういうことである。当時のワタシはそれはまぁイカ焼きレベルでリスカしまくっていたからだ。浅いが普通に傷が残る程度で。

 

 

「あぁ〜………してま……ますね…」

 

 

どもりながら答えた。

 

 

 

 

「そっかぁ〜、ウチリスカは3回までなんだよねぇ〜、3回以上だと転院だから気をつけてね!このこと、お母さんに話していい?てか話すね!」

 

 

非常に明るいトーンで現実を突きつけられたワタシは白目を向いていた。

 

 

 

そうしてワタシについた診断名が過去の辛い体験から生きづらさや鬱を感じ現在の現実に適応できていない、「適応障害」であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに自傷親バレしたのだが親はきっと「触れてはいけない」と思っておりあまり触れこず家でのワタシの病気とワタシは腫れ物扱い、タブー、禁忌の話題となってしまった。

 

現実は辛く厳しいのである。

 

 

 

 

 

次回、「エブリバディファイト」

 

お楽しみに。