ラリりながら学校へ行く女

ぶっ飛んだ題名からして地雷臭がハンパないって、ラリりながらガッコいくとか出来ひんやん普通。

 

ラリるって呂律が回ってないことらしい。あれ、じゃあ今朝のワタシ、もしかしてただの早朝徘徊クソ女?……

 

そんなことは置いといて、本題の「ラリりながら学校へ行く」ことについて話す。

 

 

ワタシにとって「学校」はあまりにも性にあわない、辛い施設、言うなれば刑務所である。スカートが少し短いだけでいびられ、勉強しろと言う割にはハードスケジュールで時間が無く、文武両道を謳う割には偏差値は普通だし部活も強くない、極めつけは生徒に人権がないことだ。人権くらいあるだろうと思ったか?残念本当にないのである。教師の言葉には絶対にYESかハイ、Noという言葉は辞書に載ってないらしい。刑務所少年院の方が人権が守られているであろう。

 

そんなことや過去の経験もあり学校という空間が大嫌いなワタシにとって「登校」は1番辛い作業である。 気を紛らせるにはどうすればいいか。そう考えた先にあったのが「デパス飲みながら学校いけばいいじゃん」である。なんとまぁバカ丸出しな考えだろう。

 

薬というものには最大血中濃度がある。要するに「1番効いている時間」だ。デパスは最大血中濃度が3時間、そこから半減期となるので服用してから3時間をピークに効き目が薄くなっていくのである。そして6時間目で完全に効果が無くなる。数学が出来ないワタシにもわかりやすい仕様なのである。神に感謝。

 

 

ワタシが学校へ行く時間は7時半頃なので逆算して4時半に飲めば最高の状態で学校へ行けることとなる。典型的な短絡バカの考えである。そうして4時半にアラームをセットしデパスをのみ2度寝、そこから6時45分に起きて顔を洗うなどして家を出ていく7時半にはキマリまくっているのである。

 

もちろんいつもフラフラしながら学校へ行っており、3階まで上がる階段が地獄でありいつも5人以上には抜かされる。全く邪魔なブスだと思われているだろうなとひしひし感じる。

 

 

本日は久々の登校日だったが「学校」という現実に耐えられず、しかも宿題がひとつも終わっていなかった。学校ブッチ決意の瞬間である。

デパスを飲みまくったワタシは正常ではなく何故か「今日は定期の更新だが駅まで行くバス代がないので駅まで歩こう!!!!!」というトチ狂った考えに至った。

 

早朝徘徊女子高生誕生である。

笑ってくれ。

 

約30分かけて歩いて駅まで行き、無事定期を更新しやることはのこり1つ、そう、学校ブッチである。要するにサボり、無断欠勤、これが社会人なら抹殺されている。

 

 

何を思ったか、改札を抜けホームに上がり「電車を待つ女子高生」を装いベンチに座って携帯をいじる。この時何本も来る電車の中にクラスメイトがいたらどうしよう……と無駄な心配から元々焦点が合ってない目をキョドキョド動かしクラスメイトがいないと分かるといちごみるくを啜った。救いようのないクズである。

 

何時間か経ったあと「よし帰ろう!!!」とまたホームを降り改札を抜けようとしパスをタッチした瞬間、

 

 

『ピンポーーーン!!!!!!』

 

 

元々ない頭が真っ白である。そう、知らなかったのだ、電車を使わないと改札を通れないことに……

 

本当に救いようのないグズ、現代女版太宰治(それは太宰治に失礼)である。人間、失格どころか規定にも基づけないタイプである。

 

 

その後またホームに戻り適当な急行に乗りひと駅で降り、改札を抜け間髪入れずまた改札に入って今度は上りでもといた駅に戻り無事事なきを得たのだ。窓口にいた駅員さんはご老人の相手をしていてワタシに気づいていなかったことが不幸中の幸いとだけ言っておこう。

 

 

 

それからバスに乗り帰ったのだが記憶が無い。気づいたら家で爆睡していた。料理を作るという約束もブッチした。

グッチ女ならぬブッチ女、ここに爆誕!

 

 

次回「小学校、ほぼほぼゲロくそぼっち」

おたのしみに〜